そんなことをブツブツ呟きながら、私は学校に向かってひたすら歩く。


「……ん…っ」


歩いているといきなり、激しいめまいが私を襲った。

そしてそのまま、倒れ込むようにしてその場に膝をつく。


「いた…っ」


膝をついた瞬間、地面と擦れてしまいビリッとした痛みが走る。

だが何故か、私の腕がグイッと引っ張られる。


「あ…っ」

「大丈夫…か?」


ぶっきらぼうな言葉が、私の後ろから聞こえてきた。


「か、片桐…く…っ」

「………」