それよりも、私は陸と過ごせる貴重な時間を無駄にしてしまったことに深く肩を落とした。
なんてもったいないことを……
今の時刻は4時17分…
本当に本当に、ほんっとーに!もったいない。
小さくため息をもらした。
「心菜?ドライブ行かない?」
「へっ?……ド、ドライブ?」
「嫌か?」
「そんな、嫌なわけない!!!」
陸は「フッ」って笑ったあとに「すぐに準備してくる」と言ってリビングを出た。
そして、無意識に目についた、見たことがある小さな箱。
……指輪の箱。
きっと、奈々さんへのプレゼントなんだろうなぁ~
ハッとした。
指輪ってことは、もしかして…
…プロポーズ!?