間違いなくあの女だ。

俺の頭に浮かんだ
見覚えのある人物。


…それは、同じクラスの
【桐谷 綾(あや)】だったんだ。




でも、なんであいつが

俺にキスなんてしてきたんだ??


考えても考えても
行き着く場所は謎ばっか。




しかも考えてても
無情にも時間は経つわけで…

学校には行かなきゃ
いけないから、

足は学校に向かう。




―――――――――…
―――――――…




到着して、下駄箱で
上履きに履き替えていると


「おぅ!!優人!!?」


名前を呼んで近付いてきたのは

中学から一緒の同級生で


話のわかる親友
【大樹(たいき)】だった。