が、電車の中は人混みで

女の人の姿は

確認できなかった。




「えッ…!?

俺今キスされた…?


…………………!!!?!?


ええぇーーーーー!!!!!?!?」


電車が発車すると同時に、

俺の声もホームに響き渡った。




―――――――――…
――――――――…




「ってかなんで俺
キスされた?」


つい、疑問が声に
出てしまった。




今までまともに
手すら握ったことも無いのに

いきなりキス!!?


何でだ??




モヤモヤ考えながら
次の電車を待っていた。




だけど、俺の頭の中で
ハッキリとしていることが

一つだけあった。