「お、おいっ!!」


呼び止めたが

桐谷の姿は
校舎の陰へと
消えていった。




俺は罪悪感で
胸がいっぱいになり、

暫くその場に立っていた。




―――――――――…
―――――――…




それから教室に
戻ってみたけど、


当然ながら
そこには
桐谷の姿はなかった。




間も無く授業が
始まろうとしていたが、

それでもやっぱり…

桐谷は戻ってこなかった。