教会の扉を開ける。


辺りはすっかり暗くなり、虫の声が下手な合唱団のように歌いあっていた。



教会の前には、下りの階段があった。



その階段を、横に備え付けられた街灯が怪しく照らし、たまにチカチカと点滅した。




奇しくも僕達の関係は階段で始まり、階段で終わることになった。