「お前の…子?」


「そうだけど?」


りょうは僕を見下ろすように
して笑った


りょうの子がいたなんて
聞いたことなかった…


近くにいたようで僕は何も
柚葉を知らなかったんだな


「それでもいい。会わせてくれ」


本当のことを知りたい…

全部…。


「分かった帰ったら聞いてみるよ」


「帰ったらって今日は
会えないのか!?」


「帰りに着いてくればいい」


それだけ言ってりょうは
屋上を出て行った



柚葉に…会える。

ただそれだけが
頭の中をまわった