静かな保健室で
気がつくと唇が重なっていた


「巧…くん?」


振り返ると柚葉が
ドアの前に立っていた


柚葉は袖で涙を拭い
走り去って行った


「柚葉!!」


「行かないで!!」


僕が柚葉を追いかけようと
すると委員長が僕の
腕を強く握りしめていた


目に涙をためて──