「お前俺の相方の
自覚あんの?」


不機嫌な表情をした洋平

きっと自分のイメージ
まで崩れると思ったのだろう


「相方やめるよ」


僕ははっきり言った


最初は友達的なのかと
思ってたけど洋平みたいな
奴らと絡んで分かった
僕の入る世界じゃない


悪さしかしなくて
怯えた目で見られるような
奴らの仲間入りなんて無理だ


「それまじで言ってんの?」


「あぁ」


返事をしてすぐ頬っぺたに
鋭い痛みがはしった


顔を上げると目を
細めた洋平から予想外の
言葉を聞いた


「あの女と幸せになれよ」


……!!
あの女とは柚葉の
ことを言ってるのだろう


洋平がこんな優しい
言葉を言うことを
初めて知った


本当は悪い奴じゃないのかも


そう思った時には
すでに洋平はいなかった