隣の席にいる柚葉とも
まったく話していない


りょうと楽しそうに
話してる柚葉を
見るたび胸が痛んだ







「放課後放送委員の人は
集まるように」


担任の言葉に僕は
軽く舌打ちした


あの放送室には
もう行きたくない


「巧くん一緒に行こう?」


あの日以来目すら
合わせなかった柚葉が
僕に話しかけた


僕は喜びで思わず顔が緩む


「ごめん今日はパス」


柚葉の誘いも断ってしまった


これ以上嫌われるような
ことをしてしまいたくない



だから僕は決めたんだ…



柚葉とりょうを
応援するって…───