蒸し暑い空の下
今日も君を想い歩く


「お…おはようございます
巧さん!!」


…は?
明らかにタメの奴が
僕に深々とお辞儀した


この挨拶聞いたことある


確か瀬戸もこんな感じに
挨拶されてたような…?





教室に入っても
誰一人僕と目を合わさず
皆僕を避けていた


「よぉ長谷川」


指にごつい指輪を
何個もはめた瀬戸が


僕の前の席に堂々と
腰を下ろした