あの日から数日経った


柚葉とは目すら
合わせていない


自業自得だろうな


「たーっくん」


変な呼び方で僕を
呼んだのはハジメ


「その呼び方やめろよ」


「いーじゃん可愛いぜ?
たっくん」


そんなことを言うハジメに
僕は軽くため息をついた


「お前さ」


ハジメは急に目つきを
変えて僕を睨むようにして
言ってきた


ハジメのこんな表情を
初めて見た僕は
鳥肌が立った


「なに?」


「なんかあったか?」


僕を見透かしたような
その言葉に僕の感情は揺らぐ


「…は?」


「お前急に変わったよな、
前はもっと笑ってた」


そんなこと自分でも
気づいてた

けどこんな状態で
笑ってられるほど
強い人間じゃないんだよ


「んなことねぇよ」


僕を見透かすハジメから
目をそらして答えた