「うん」


ふと柚葉のほうを
振り返ると
膝をつき机を拭いている柚葉


触れたい…──


僕の中で欲望が渦巻く


痛み1つなさそうな髪
スッと綺麗な首筋
思わず見てしまう程
短いスカート


りょうは柚葉に触れたの
だろうか


そんなことを考えると
嫉妬が僕を襲う


「巧くんさ、カッコイイから
モテそうだよね」


僕の視線に気づかず
話し続ける柚葉


「巧く……」


柚葉が振り返った時には
僕はもう柚葉を抱きしめていた


「ちょっと巧くん…?」


振りはらおうともせず
不思議そうな顔をする
柚葉の唇を僕はふさいだ


「──…んっ」