教室を出た僕達は
放送室へ向かう


「あっここだ!」


放送室とかかれた
ちょっと小さめな扉


「他の放送委員の奴らは?」


「私だけ先輩に頼まれ
ちゃって…迷惑だった?」


「暇だったし大丈夫」


「よかったぁ」


柚葉は微笑み放送室の
扉を開けた


少し暗くて小さな部屋
だった


「うわぁホコリ!」


机を触った柚葉が
少しおおげさに言った


「まず掃除する?」


本当は掃除が大嫌いな
僕だけど少しでも
長く柚葉と居たいから


「そうしよっか」




2人で雑巾を片手に
机やら放送器具を拭きはじめた


「そう言えば巧くん
彼女できた?」


掃除しながら
目を合わさず会話した


けど柚葉の質問に一瞬
手が止まった


「…いねぇよ」


「そっか…」


「柚葉ってりょうと
付き合ってるよな?」


本当は聞きたくなかった
けど勝手に口が動いて
しまった