りょうになりたい

そう思った…


隣にいるのに
こんなに近くにいるのに


触れられない


「たーくみくんっ」


授業中ぼーっとしていると
柚葉が僕のほっぺたを
突いてきた


「ん、なに?」


「今日放課後付き合ってくれないかな?」


柚葉が話しかけてきて
くれただけで舞い上がる
僕は最低なのかな


「放課後…?」


「うん。委員会で仕事あってさ大丈夫かな?」


「あ…あぁ大丈夫」


僕の1つ飛ばした前の席に
いるりょうに会話が
聞こえてないか気にして
小さな声で返事をした