「巧くんおはよ!!」


昨日と変わらず柚葉は
僕にあいさつしてきた


けど僕は昨日とは違う


柚葉を見ているだけで辛い


「あっりょう!!」


こんな時だけ聞きたくも
ない声がはっきり聞こえるんだ


「よっ柚葉」


僕はイスに座って
窓の外を眺めているふり
をしながら会話に耳をすます


「りょう今日バイト?」


「ん。ごめんな」


「大丈夫大丈夫!頑張ってね!!」