柚葉と再会した日
僕は嬉しくて眠れなかった
明日も柚葉に会えるんだ
明後日も…
ずっとずっと…
僕は柚葉を見れるだけで
いい。それだけで幸せ
君は僕との再会を
喜んでいましたか?
10年前の約束覚えて
いますか…?────
「よっ巧!」
バス停に着くと相変わらず
テンションの高い
ハジメが僕に手を振った
「おーおはよ」
僕はテンションを
無理矢理抑えこむ
そうしないと何を
仕出かすか分からないから
もしかしたらどこかへ
走って行くかも知れない
それくらいテンションが
やばい…。
「なぁ巧って彼女いんの?」
「彼女?いねぇよ」
僕はお前は?と言う
視線を送る
「俺もいねぇ」
ハジメが白い歯を
見せて笑った