「…あ、日芽。おかえりー!」
「…ただいま…?」
「早く!これまじウケるから!」
そう言って、ジョウはソファの空いているスペースを叩く。
渋々私はそこに座った。
「お笑い合戦だってよ!さすがイヴだな!」
はしゃぐジョウに苦笑しながら、私は麦茶を入れた。
「…日芽…」
「ん?」
「…ヤっても、良い?」
「ぶっ!!!!」
あまりにも驚いて麦茶を吹き出してしまった。
何を言ってんだ、この男はっ!!!?
「大丈夫か!?」
「…ビックリした…」
「……お返事は…?」
どうしよう、どうしよう……。
変な汗が出て来た…。
でも、ジョウは本気だし私はジョウの彼女だし…。
かと言って、やることだけが彼女じゃないし………。
「………」
「…い、」
「…ん?」
「…良いよ……」
勇気を振り絞って、その言葉を言った。
でも、私の顔は真っ赤になってたと思う。
「…ジョウ?ジョウはどうして遠慮気味に言うの?前もそうだったよね」
「いや…だって…引かれるの嫌だし…」
照れくさそうに言うジョウが可愛くて、鼻で笑った。
そして、私からキスをした。