暫くその場で、美緒と話し込んでいた。


美緒が私の為に泣いてくれた。


ジョウが、毎日私のことを考えてくれた。


ジョウが、私を想って仁君と喧嘩をした。


奈津と弥生が、毎日メールを送ってくれた…


色々な話を聞いて、泣きそうになるくらい、嬉しかった。



「…日芽、無事で良かったよ」


「…あのね、私が無事だったのは」


「「日芽ーっ!!」」



私の言葉を遮る様に、聞こえて来た重なった声。


振り返ると、奈津と弥生が私に向かって走って来ていた。


そして、勢い良く私に抱き付いた。



「良かった!無事で良かった!」


「もう!心配したよぉ!」



奈津と弥生も、美緒と同じ様に泣いてくれて、色々な話をしてくれた。


皆、大好き。



「譲君がね、日芽のことを言ってる人が居たら、片っ端から頭叩いてたの見たよ」



教室に向かっている途中、弥生が話してくれた。



「あ、日芽の携帯、譲君が持ってるの。後で訊いてみて」



美緒もそう言ってくれた。


嬉しいけど、今は教室に入ることが一番恐いんだ。