携帯をベッドに置いて、部屋を一周した。


それくらい、気持ちが高ぶっているの。


ベッドに戻ると、高ぶりを抑えながらメールを開いてみた。



Date 7/10 17:49
From 譲
Sub (non title)
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何で俯いてたんだよ(
屮゜Д゜)屮?


END


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内容を見た瞬間、手に持っていた携帯を落としそうなった。


こいつは、どこまで人というものを分かっていないのか…。



Date 7/10 17:55
From 渡邉美緒
Sub (non title)
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仁君から聞いた、譲君
情報☆゚。

★白が好き
☆南川周辺住み
★アクセ好き
☆Cセット大好き
★8組
☆彼女もち


END


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………


今度こそ、携帯を落としてしまった。


鈍い音が、部屋に響いた。



「……は?」



分かっていたことだけども、何故か感覚は世界が滅んでしまったかの様。


真っ暗で、音も聞こえない。



「…バカだー」



ごろんとベッドに寝転がる。


世界が滅びた様だったけど、簡単に復活してしまった。


私の心に、大きな穴を残して。



Date 7/10 18:00
From 譲
Sub Re:
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明日、話しある。
放課後、体育館前来て
な。


END


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