奈津や弥生とも話さず、そのままの状態で春休みになってしまった。
ジョウも私を気遣って、美緒や仁君の話をしない様にしてるみたい。
「同じクラスになれるかなー?」
今、私はジョウの家に居る。
春休みに入ってから、家に居るのが怖くなって、最近はジョウの家に居る。
「8クラスもあるから、なれる可能性低いね」
「だよなぁ」
でもね、私はジョウと一緒になれる気がするよ。
「2年からは進路も絡んで来るよなぁ」
「そうだね。私、何も決めてないや」
「俺もー」
ジョウは最近、よく携帯をいじってる。
何にもないって言うけれど、やっぱり少し心配。
「…ジョウ、何やってるの?」
「ん?…ゲーム!」
いつも間を置いてから、私に携帯を差し出して来るね。
画面もいつもゲームになってるの。
あの時、ジョウが嫉妬をする様になってから、様子が怪しくなった。
会っても話しかけて来なかった瑠奈先輩さえ、話しかけて来た。
何か、もう両想いなのか何なのか、分かんないや。