「…もう…ダメだって思って…もう…私…生きていけない…っ」


「ネガティブ最強日芽だな!」


「………」



ジョウは私を抱き締めて背中を擦って来た。


私がこんなに泣き崩れているのに、ジョウは笑ってる…。



「何それ…」


「俺が居るじゃん」


「………」


「俺は、明日も明後日め一年後も…元気な俺で居たい。だから笑うんだ」



ジョウは私から離れて上を向いた。



「日芽!上を向け。今日からポジティブだ!」



その言葉を聞いた瞬間、私の心の中にあった何かか吹き飛んだ。


私もジョウと同じく、空に顔を向けて無理矢理笑ってみた。



「ぜってぇ死ぬなんて、言うんじゃねぇぞ」


「…うん…ごめんなさい…」


「生きてたから許す!」



ジョウは、どうして私が此処に居るって分かったの?


どうして飛び降るって分かったの?


色々な疑問が一気に涙と一緒に溢れ出て来る。



「帰ろうぜ!」


「うん!」



立ち上がって、ジョウと手を繋ぐ。



生きてて良かった。

此処から、飛び降りなくて良かった。



ありがとう、ジョウ…