悔しくて、悔しくて、帰ってる途中に涙が溢れて来た。


中学校の頃から一緒に居て、美緒の方が頭が良いのに私と同じ高校を選んでくれて。


やっぱり、美緒は止めとけば良かったって、後悔してるよね。



私は、フラフラと来たこともない道を進んでた。


ジョウも居ない。

美緒も居ない。

奈津も居ない。

弥生も居ない…。



変な感じ……。



「…あ…」



気付けば私は、歩道橋から道路を見下ろしてた。



「………」



何をするつもりなのか、どうなっちゃうのか自分でも分からない。


でも、歩道橋に手をかけて段差に上って…



「日芽!!!」



その時、歩道橋の階段を急いで上って来たジョウが来た。


ジョウは息を切らしながら、私を安全な処に引っ張った。



「何で…」


「何でじゃねぇよ!!何しようとしてた!?」


「だって…」


「だっては言い訳だ!お前、此処から飛び降りようとしただろ!?馬鹿じゃねぇの!?」


「ジョウに何が分かるの…!?」



言い返すと、ジョウは怯んで口を閉じた。



「ずっと仲良かった友達に、酷いって言われて…何を言っても信じてくれない……」


「………」



あぁ、もう涙が出過ぎて顔がびしょ濡れ。


風が冷たいよ…。