その後、持ってたタオルを濡らして暫く目に当ててた。
こんな顔、ジョウに見られたくないし、他の人にも心配かけたくない。
「…後は結果発表かぁ…」
一人で居るのが、変な感覚。
「…はぁ…」
そろそろ閉会式の時間だと思って、校庭に戻った。
「日芽ちゃん、何処行ってたの?」
「門の方…」
「そっか!閉会式、日芽ちゃんが賞状受け取ってって、皆言ってるよ」
「え…」
何でこういう時に限って……。
―おーい!!
何故か、上から言葉が降って来て見上げてみると、それは校舎からの声だった。
…瑠奈先輩…。
「優勝ですかー?」
「………」
怖くなって、返事もしないでその場を離れた。
友美ちゃんは、無視して良いの?と言いながらも、私について来た。
「バスケ3位は…4組!2位は…8組!1位は…1組!」
ジョウのクラスは2位なんだ…。
「呼ばれたクラスの代表者は、前に出て来て下さい」
私は、クラスの人に冷やかされながら前に出た。
その時、偶然見つけたジョウが手を振っているのに気付いた。
美緒は………
前に背中を向けて、奈津達と楽しそうに盛り上がってた。
悔しい………。