その少年は思ってたより身長が小さかった。


私より小さい。

年齢も下なのだろうか?


綺麗な金髪にふわふわの緩いパーマがかかったような髪の毛。

長いバサバサのまつ毛に
透きとおるような綺麗なブルーアイ
思わず見入ってしまう。




「おい!
お前聞いてんのか?」



その少年に怒鳴られて我に返った。


あぁ。
質問されてたんだっけ。




「すいません。
ちょっと、好奇心で見に来ちゃいました。」



私は苦笑いするとその少年は眉間にしわを寄せた。



「なんだよ。理事長の奴は甘いんだからな。
全く・・・・・。
困った人だなー。」



頬をプクッとふくらませるその少年の顔はどこか幼く可愛かった。


そして、少年はしばらくグチグチ言って、気が済んだのかこっちにしゃべりかけてくる。




「面倒だけど、掟だから送って行く。」



そう言った少年の顔は、恥ずかしさを隠すように横を向いて見えなかった。


そして、言葉に甘えて送ってもらうことにした。