ダメ元で話す。



「あの、最近夢が怖くって。
良く寝れてないカモ・・・・・です。」





「あぁ。
それもあるかもだね」



先輩はうんうんと頷く。


そして、先輩はポケットからケースを取り出した。




「ん。」



そう言って先輩は私にそれを差し出した。


入れ物はいたって普通のケース。
受け取って中身を見ると、袋の3分の1の錠剤。



「貧血のクスリ。」





なんで先輩が持ってるんだ?

先輩もよく貧血起こすのかなぁ?


「なんだよその顔。」



「いやぁ。先輩っていつも貧血のクスリ持ってるのかなぁ?と。」



単刀直入に言うと先輩は困った顔をした。



「んーっと。
医師からさっきもらった。」



「なら、お医者さんから私直接もらったのに。」