「どうした?」 後ろからアイツがあたしの手元を覗き込む。 あ、なんでアイツがいるかと言うと、今は朝の登校中だから必然的にそうなったってわけで。 まぁ、それは置いといて。 あたしは無言で、大量の封筒と上履きを指差した。 「何これ?」 アイツもあたしと同じように、怪訝そうに眉を寄せた。 ま、当たり前だよね。 こんなの見たら、眉をひそめるしかないもん。 ヒョイッとアイツが、手元にある上履きをあたしから奪った。 そして乱暴に上履きを逆さまにする。