沙希の目があたしを捕らえる。


反らしたい衝動にさらわれたけど…、

沙希の余りにも真剣な目線で、そうすることができなかった。



「自分に素直になって。」

『…沙希??』

「私は舞ちゃんが決めたことは何も文句言わない。
けど、もう一度だけ考えた方がいいと思うな。」



自分に、素直に…??



「私は舞ちゃんがどんな道を選んだとしても、舞ちゃんの味方だから。」


そうにっこり微笑むと、沙希は自分の席に帰っていった。