「本当にいいの??」 親友の沙希のくるんとした目があたしを捕らえる。 『何が??』 「陵くんだよ!!」 そう言いながら、机をバシッと叩く沙希。 おぉ…、なんか、おっとり系の沙希が珍しく熱くなってる!! 『…どうして??』 「だっだってぇ…。」 一向に興味を示さないあたしに対して、沙希は困ったように視線を動かした。 沙希の視線の先。 王子様スマイルを浮かべるアイツと、 学園祭を回る約束をしてた女の子、 飯嶋 春ちゃんが喋っている光景。