『…はぁ。』 気づいたら、ため息をついていた。 今日、朝、家を出たら、 アイツがいなかったんだ。 前みたいに図々しく待ってると思ったのに…。 まさかの寝坊とか!? …いやいや、アイツに限ってそんな失敗しないだろ。 …やっぱり避けられてるのかなぁ。 昨日、あんなことあったし。 あっ、それとも、先輩に言われたことを気にしてるのかも。 どっちにしろ、アイツが今日も。 そして明日も、 あたしを迎えにこないことを物語っていて。 なんだか、悲しくなった。