「ねえ、お兄ちゃん。きょうはね、きょうはね、僕、おしえてほしいことがあるんだ!」 無邪気な瞳の少年。 しかし、話し掛けている先には、何もない。 でも、少年には体が見えていた。 少年には声が聞こえていた。 少年には手の温もりが感じた。 そう、大好きな兄の。