「ごめんっ!遅くなった!」

「いつもの事だろ?」

「茜っ!おっそぉい!」


お店に入って30分がすぎた頃到着する茜たち。


「美月…もう酔ってたりする?」

「酔ってましぇ~んっ!健くん久しぶり!」

「酔ってるよね…」


明らかにテンションの上がっている私に、茜たちは呆れ顔。


心くんと彼女さん…柊さんだったっけ?はもう少し遅れてくると連絡があったらしく、四人でまた乾杯をして飲み始めた。


「美月、どんだけ飲んだの?」

「これ、2杯目。」

「はぁ?!マジ?」


茜の質問に、蒼が私より先に答えていた。

さっきのビールは、蒼が喧嘩売るから…一気に飲ませていただいちゃいました。

だって悔しかったんだもん。

2杯目は蒼がカシスオレンジを頼んでくれた。

この間、おいしいと言って飲んでいたからと。

確かに、この味…覚えてる。

ホントにお酒だったんだな。


「2杯でってか、2杯目減ってないじゃん!それでコレ?」

「驚きだろ?」


茜は、私のグラスを指さして驚いていて、その横で健くんはクスクスと笑っていた。


「今日は、コレだけでやめとくから!」

「は?なんで?いいじゃん別に!飲みなよ!」

「また、記憶をなくすわけにはいかないので!」


そう宣言してまた飲み始める。

そんな私を見て、三人は笑っていた。

再び飲み始めて、しばらくして、心くんと柊さんが到着。


「お疲れ~!」

「お疲れさまぁ~!遅いよ~!」

「「いつも茜がしてることだから!」」


確かに、茜には言われたくないかもね。

心くんと柊さんは息がぴったりで、またそれにも笑えた。