大至急準備をして、ぴったり1時間後、チャイムが鳴った。


「はい…」

『俺!出れる?』

「うん…今行く」


部屋に入ると言われなくて少しホッとした。

わざわざ休みの日に来てくれて、あげてと言われて、断る勇気は私にはなかったから。