次の日。

…なんか、焦げ臭い?


「あぁぁぁぁああっ!」


フライパンから、煙がもくもくと出ているのを発見。

慌てて火を止めるも目玉焼きが真っ黒。

ぐふ…これ、食べられるかな?


一応、黒くなった目玉焼きをお皿に乗せて、いちごジャムをたっぷり塗った角食と一緒にダイニングテーブルに。

朝から、テンションは急降下。

結局、目玉焼きは、食べ物ではなくなっていて、もったいなく思いながら三角コーナー行き。

何やってんだろ。

私の頭の中は、蒼のドアを閉める直前の言葉がぐるぐると巡っている。

昨日も、朝から衝撃的だったけど、今日もある意味ひどいなぁ。

こんな失敗したの、いつぶり?

それに『酒』って…。

はぁ。

わからない事があるって、すっきりしない。

電話帳に登録された『相原蒼』の文字を眺めながら、ハッキリさせるべきなのかどうするべきなのかを考えていた。


食パンをくわえながら、携帯とにらめっこが続く。

明日、学校で聞くべき?

でもなぁ。

私のすぐ後ろ、秋野さんだし。

また何か言われてもいやだしな。

悩んだ結果、「184」をつけて電話してみることにした。

失礼なのは重々承知。

でも、非通知でも出るからって言ってくれたもんね!

私は、自分に言い訳するように、携帯と向き合った。