結局は男はみんな変わらないのかな。


「ごめん、送ってもらっといて悪いんだけど…」


〜♪〜♪〜

帰ってもらおうと話を始めた時、携帯が鳴る。


「…茜だ。もしもし?」

『あ、無事みたいだね!』


無事って…。

私、そんなにヒドかったの?


『相原が送ったんだよ。明日お礼言っときなね〜!』

「うん。今聞いた…茜もわざわざ連絡くれてありがとう!迷惑かけてごめんね?」

『へ?相原の連絡先知ってたの?』


知ってはいるけど…。


「今いるよ?」

『は?美月の家に?』

「うん。」

『ちょ…代わって!』


慌ててるような、楽しそうなような…。


「うん?…茜が蒼と話したいみたい。」


蒼に携帯を差し出しながら言うと、眉間にシワを寄せていた。


「マジかょ…。」


私、なんかマズい事言ったかな?

嫌々っぽい表情をしながら、私の携帯を受け取った。


「もしもし?あぁ。…いきなりそれかよっ!……なんもしてねぇし!ホントだって。あぁ。」


蒼は電話の向こうの茜にちょっとあきれているような口調。


「なんもないからっ!うっせぇっ!美月に戻すぞ!」


ビクッ!

突然の蒼の大きな声にビクつく。

電話の向こうの茜にイライラしてるのはわかるけど…。

やっぱり、男の子の怒鳴るような声は怖い。

無意識に体が萎縮しているのが自分でもわかる。

小刻みに体が震えだす。


「美月?」


反応をしない私に、携帯を戻そうとする蒼が不思議そうに首を傾げていた。


「あ、ごめん…。代わったよ〜!なんの話?」

『や〜、相原泊まったみたいだったから、ヤッちゃった?って聞いたら怒られた!』

「はぁ!?何を聞いてんのよっ!」

『でも、相原がジェントルで良かったね!』


そう言って電話は切れた。