「美月~?」

「ん~っ?」

「…もしかして、眠い?」

「…うん」


まったりしてるのは私だけ。

ゲラッゲラと笑い続ける3人。

蒼は、あたふた。


「はぁ…もうダメ…マジで腹痛い!」

「久々にこんなに笑ったかも!」

「みんら~楽し?」


さっきまで泣いていたのが嘘のように笑顔でみんなに問いかける私。

3人から、「楽しい」と言う返事を聞いて、私はホッとした。


「さっき…坂下く…みんらの楽しぃの…邪魔しちゃったから…嬉し…」

「…それは気にすんなって言っただろ?もういいから。」


蒼の優しい声が、嫌な事ばっかりだったと思っていた私の心を溶かしていく。


「ん…。ありやと…。」

「ダメだ…コイツ。」


蒼に体を預けたまま…蒼の体温が気持ちよくて、目を閉じた。


「落ちた?」

「みたいだな…。」


そのままの体勢で気持ちよくなってしまった私。


「ったく、酒なんか飲ませんなよ。」

「あら~?そのお陰で、そのオイシい体勢でいられてる訳だけど?」

「………まぁ、な?」


私は、いつの間にか蒼の膝の上に座ってもたれかかっていた。

蒼が頭を優しく撫でてくれてる。

気持ちいい…


「ってか、駿河イヤっ!その見透かしたような態度がすごいイヤっ!」

「透けてんだから仕方ないじゃん!」

「お前に隠し事できない俺がイヤっ!」


みんなはは楽しそうに笑っていた。