『text.お前さ、転校してきてすぐの歓迎会の時の秋野との話し、ホントに自己紹介か?』


ギク…

やっぱり、蒼は何か気付いてるの?

あの時もそうだった。

歓迎会の時も蒼は何度も確認してた。


『text.そうだよ?』


蒼には言えないでしょっ!

ホントの理由なんて。


『text.アイツとお前があの後話してるのも見ないよな。秋野、ガラの悪い友達結構いるぞ?それに…始業式の日、俺告られてんだよね。』


?!

わかってたってこと?

わかってて、『秋野たちとなんかあった?』って聞いてた?

…なんかズルい。


『text.…ヒドイ』


そう返信する。

すぐに返事が来て、『嘘つき』と…。

ヒドっ!

知ってて知らんぷりしてたくせにっ!

『バカっ!』と返信すると、

『バカって言ったほうがバカなんです~』と…

んもぅ…子供か?

このまま貶しあってても埒が明かないと本題に戻すことに・・・。


『text. …でも、秋野さんの事と、蒼と付き合ってる事にするって事はどう関係があるの?』


共通点がわからない。

むしろ、秋野さん達を逆撫でするだけのような気もする。

さっきだって、背中にものすごい視線を感じたのに…。


『text.お前の近くにいても、何も不自然じゃないだろ。それに秋野に言われたんだよな。「彼女でもできない限り諦められない」って』


それって…


『text.ただの口実なんじゃないの?』


そんな簡単に諦められるもんじゃないんじゃないの?

相手によって尚更…。

秋野さんは、私が彼女になったとしても

諦めるとは思えないんだけどな。