ある日の放課後


あれからあたしは、噂の蒼空くんに会うことはなく、平凡な日々を過ごしていた。


「あっ!
教室に忘れ物しちゃった!」

「え、じゃあとってきなさいよ。
待っててあげるから。」

「ううん。
椿、今日急いでるんでしょ?
先に帰っていいよ?」

「…なら、そうさせてもらうわ、明日ね。」

「バイバイ!」


そして、あたしは椿と別れ、教室へ向かった。


「あれれ?
もしかして、本借りたときに図書室に置いてきたかな?」


探しているうちに すっかり空はオレンジ色にそまっている。


急ぎ足で、あたしは委員でさえいなくなった図書室へと入っていった。


「しつれーしまーす。」


そおっと、音をたてないように足を進める。


なんか、お化けでもでそう…


「う…やっぱり椿についてきてもらえばよかった…。」


そう呟きながら探していると──


























「………ら、くっ!!!」


入り口から見ると死角になっている所から 色っぽい女の声が聞こえてきた─。

「何やってるんだろ?」


無性に気になって、覗いてみるとそこには…──






























恋人たちの愛の行為が行われていた。