「本当、反応いいわよね」


そうかもしれないけど、
そんなにはっきり言わなくてもいいのにー。


「ひどっ!!
てか、蒼空くんって女たらしなのっ!??」

「それはよく知らないけど、1年で蒼空って名前のヤツは、1人しかいなかったはずだもの。」


椿は何でも知ってるなー。


あ、あたしが入学式のとき寝てて 1年の名前点呼、聞いてなかったからか…(苦笑)


「って、どうしよう!」

「なにが?」

「あたしね、昨日図書室に忘れ物したっていったじゃん?」

「言ってたわね。」

「あの後、蒼空くん事件で 結局本探せなかったの。」

「あらま。」

「プリクラが貼ってある、しおりを見てくれたら、名前も書いてあるんだけどな…。」

「じゃあ、一応今日の放課後に見に行く?」


あぁ、椿が女神に見えてきたよ


「ついてきてくれるの!?」

「1人はイヤでしょ?」


確かに。


「……椿ぃ、愛してるー!!!!」

「女に愛される趣味ないから」

「むぅ、でも椿が実はツンデレなの知ってるもん!」

「杏里にそう言われるの、
気にくわないわね。」

「な、なんでぇ!?」

「なんでって…」


それは杏里が単純少女だからよ

そう思う椿なのでした。