あの日以来、あの先輩の事が気になって仕方がない。




もう一回会いたい。


そう思うのに、名前知らないんだよな…


あのとき、聞いとくんだった。


しかも、あの先輩のものらしき本 持ってきちゃったんだけど。


どうすんだよ、俺。


うわー、
もう頭の中グチャグチャだ!


「あー、気になる!!!」

「うわ、いきなりどうしたんだよ、蒼空。」

「…別に。」


コイツは長谷部 洋介(ハセベヨウスケ)一応、俺の友達


「女遊びでもしようとして、フラれたか?」

「まぁ…そんなとこ。」


まぁ、遊ぼうと思ってフラれた
訳じゃなくて その前の時点で、拒否られたんだけどね。


「お前が!?」

「洋介、しつこい。」

「あ、悪い。」


俺だって衝撃だよ。


女に拒否られるなんて。


もっかい、会いたいよ。