大学の校門で山崎と別れた私とアヤは帰り道の浜辺で座って海を見ていた。

暫く2人とも何にも話さずただじっと行ったり来たりする波を見つめていた。

沈黙が10分ぐらい経っただろうか?

アヤがボソッと口を開いた。

ねぇー

ユカ

鈴木さんは何でヨット止めたんだと思う

やっぱりあのレースが原因なのかな

あれは、鈴木さんだけが悪いんじゃないよね

相手のヨットが接触してきたんだもんね

アヤの問い掛けに私は…!
あのレースだけが原因じゃないと思う。

その他にも何か有ったんじゃないのかな

本人に聞いてみないと解らないね

と私は答えたが…!

アヤは何にも言わずまた黙ってしまった。