「議題というのは他でもない……まぁいまさらこんな大それて言うことではないが“黒騎士団”のことだが…」
ランクスが皆を見回しながら言う
「はいは〜い!ランクスさんっ!」
サクラマルが身を乗り出し挙手をする
「黒騎士団ってここから東に行った所にある廃城にいて、いつもハリベルを襲う機会を狙ってるやつらッスよね!?」
「うむ、質問と見せかけて説明ゼリフ偉いぞサクラマル」
ランクスが発言を流しながら言う
机の上のコーヒーを口につけてからさらに続ける
「それでだ…ハリベルに来ていた黒騎士団の斥候をウジの部下が捕らえた、そして興味深い情報を手に入れた…ここからはウジに任せる」
分かりました!!と大きな返事をして席を立ち上がるウジ
「えぇ〜斥候を捕らえ、詰問をしたところ、約3ヶ月後にここを襲撃することが分かった!!!」
「…それで総大将は誰なんですか、ウジさん?」
アスラが微塵も動揺せず訊く
「いつもの通り“グラン”とみられますぞ!アスラ殿!!」
「ま〜〜たグランかよ!あのおっさんも懲りねーなぁ―!」
サクラマルが足を机の上に乗せながら言う
「それとどうせ“マサカド”っち、もいるんでしょ?もう!ホントにいやんなっちゃう♀♀
……だけど、私ああいう押しの強い男に弱いのよね〜♀♀♀♀♀」
マキアが鍛えぬかれた眩しい肉塊をくねらせながら言う
それを聞いたサクラマルが少し驚きながら
「マサカドってウジジイと同じぐらいじいさんじゃねーかよ!」
「アラ、あのダンディーさがいいんじゃな〜い♀♀……あっ!!もしかしてサクラマルちゃん嫉妬してるんでしょう♀♀♀」
さらにディムが囃し立てる
「絶対そうですよ!マキアさん!もう、素直じゃないんだからサクラマル先輩は」
「うるせー!!だれがマキアみたいなキン肉○ン好きになるかっ!!!」
すると、ウジが怒りながら机を叩き
「黙らんか!!サクラマル!!!ワシはまだ話の途中だ!!」
――なんでオレだけ…