「その変な剣はなんだ?
まさか、はぐれメ○ルの剣か?」
元フード男が問う
「ちがいますよ!!親分から貰ったちょっと変わった剣ですよ!え〜と…」
「俺か?俺はランクスだ、宜しく頼む……そういえばお前の名は?」
少しの沈黙のあと、何かを諦めた表情で少年は口を開く
「……ありません…ただの雑用に名前なんか与えられていませんよ
オレは親分に拾ってもらった身分ですから…しょうがない、というか当たり前ですよ」
ランクスは初めて会った時と変わらないクールな態度で
「無いのなら創れば良い、俺がお前の名付け親になってやる」
「そんなこと!オレにはもったいないですよ」
「謙遜するな、このままでは俺の奴隷みたいじゃないか、そうだなぁ…何にするか…………!!…」
先ほどまで冷静だったランクスの表情が曇る