その日の夜。
陽央が欠伸をしながら部屋に戻ると、ベッドに転がっていた黎は勢い良く起き上がった。
「わっ、びっくりした。寝てたんじゃなかったの?」
「うん…。ちょっと、陽央に聞きたいことがあって…」
「え、アタシに聞きたいこと?」
「うん…」
「やだ~、何よ、何? 聞きたいことって~」
陽央はとても嬉しそうだ。黎はいつも聖の方を頼るので、本当の兄として少し寂しい思いをしていたから。
「いや…陽央なら、恋愛について詳しいかな~と思って…」
「まあ。そんなこと思っててくれたなんて光栄……」
「男の気持ちも女の気持ちも解りそうだから…」
「……」
ピキッと陽央の笑顔が固まった。
「テメエはアタシを何だと思ってるのよ!」
と、黎の首を絞める。黎は苦痛に顔を歪めながらも、
「お、オカマ?」
と勇気ある発言をした。
当然ながら、しばらく陽央にプロレス技をかけられる黎だった…。
陽央が欠伸をしながら部屋に戻ると、ベッドに転がっていた黎は勢い良く起き上がった。
「わっ、びっくりした。寝てたんじゃなかったの?」
「うん…。ちょっと、陽央に聞きたいことがあって…」
「え、アタシに聞きたいこと?」
「うん…」
「やだ~、何よ、何? 聞きたいことって~」
陽央はとても嬉しそうだ。黎はいつも聖の方を頼るので、本当の兄として少し寂しい思いをしていたから。
「いや…陽央なら、恋愛について詳しいかな~と思って…」
「まあ。そんなこと思っててくれたなんて光栄……」
「男の気持ちも女の気持ちも解りそうだから…」
「……」
ピキッと陽央の笑顔が固まった。
「テメエはアタシを何だと思ってるのよ!」
と、黎の首を絞める。黎は苦痛に顔を歪めながらも、
「お、オカマ?」
と勇気ある発言をした。
当然ながら、しばらく陽央にプロレス技をかけられる黎だった…。