「な、なによ! そっちこそ子供じゃん! 小学生でしょ! わたしなんかもう高校生ですから!」
子供呼ばわりされて(なんのためのオフショルダーですか! 気合い入れてきたのに!)、思わずムカっときて叫んじゃった。
そしたらその子、急に笑うのやめてこっちをにらんだ。う、こわっ。美人だから、よけいに冷気がハンパない。
「…わたしももう、15歳、ですけど」
「え! あ、じゅうご!? そう…なんだ…。ごめんね…」
なんかやばいこと、言っちゃったかな。
「あ、うん、うん、そうね、そうみえる! ほら、なんか、大っきな服着てたから、よけいに小さく見えるっていうか…あ、じゃあ、うちの暁人と同い年だ!
暁人って、わたしの弟、これがまた子供でさ~」
「あんたの弟の話しなんかしてないよ!」
「はいぃっ、ごめんなさいっ!」
って、なんでわたしが怒られてんの?! ていうかこの子だれ?!