夏草の、むせかえるような息づかいとともに…




夏の衣がえとともに…




セミの鳴き声とともに…




やってきたのは…




蓮也メール!!




『来週、一日あきができた。お前のヘルメット買っておくから』




蓮也さんのバイクに、乗れるんだ! ん~、もう、行く行く! どこへでもいっちゃうよぉ~。




もう、完全に忘れられてたかと思った。




はじまるはじまる、わたしたちの夏が。




そんな、予感。