廃校になったという校舎を超えて、交番があったのでまた道を聞いたり。それでも分からず、さっき畑で栽培をしていた人にも聞いたりと……めんどくさい道のりだ、本当に。
今や山奥の道を走っている状態。
お気軽な助手席は鼻歌を口ずさみ初めていた。
「窓開けていい?」
「いいけど。まだ寒いだろう、風邪ひいてもしらないよ」
外は緑生い茂って、快晴とくれば暖かそうにに見えるが。春になりたての今は車の窓をあけて進むのは正直寒いだろう。
心配し言ってみれば。
「大丈夫、大丈夫。治療費はそーちゃんから貰うから」
「風邪ひくな、絶対」
余計に心配になることを言われてしまった。