"SNAKE HEAD"

その単語を発した時、咲音の肩が少し揺れた。

昇は眉間に皺を寄せ、雄は目を見開き短く舌打ちをした。


皆にとって、それ程までに嫌なんだと痛いくらいに伝わってくる。


だけど、あたしの決めたコトは絶対だ。


誰も逆らえない。いや、逆らわない。


あたしが一度言い出したら意地でも有限実行するというコトを皆分かっているから。



「…蛇頭なら今日は用心して行かなきゃね?何人くらい集める?」

「ここじゃこの話はマズくねぇか?」

「…………移動するか」




ほら…ね?


「一旦華龍に行って。そこで詳しく説明するから」


私の指示に三人は頷き、華龍へ向かった。


途中、夏樹を置いてきた事に気付いたが、学校に引き返すのが面倒なあたしはまあいっか、て事で流した。

連絡は入れといたから見たら来るでしょ。



そして、バイクを走らせる事15分。



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