やれやれ…また、意味深な事を――

 けれど、それがもう嘘ではない事は分かった。ポーズではなかった。
 彼女は今、"真心”のうちにそう思っている、僕はそう直感した。

――別に何が辛い訳でもない
――毎日は穏やかに滞りなく流れている
――それでも突然――

 「だってさぁ…」
 彼女は、僕らがどれだけ生きている事を“軽視”しているか、それを代弁した。
 「まるでコンビニの、そこそこ気に入っていたプリンが、いつの間にか生産中止になってたみたいに、ひっそりと死にたくなる日があるの。わかるでしょ?」


 「分かる」
 分かるよ。だから僕は今、心臓をさらけ出している。
 「まるでプリンがひっそりと生産を中止するように、死にたくなる時がある」