ここで読者の中に男性諸君がいるならば、一言、断っておきたい。

 諸君の中に、もし
 「この娘は“僕”に気がある」とか「この娘は一押しで“ヤレる”タイプだ」とか思った人がいたとしたら、その人はすぐさま消えてほしい。


 アナタはこの物語の主人公たる“僕”が、最も嫌悪する人間であるからだ。
 はっきり言って、アナタが満足するストーリーを語るつもりはない。
 ここまで読んでもらって申し訳ないが、アナタはすぐさま[読者メニュー]とか[TOPへ]とかをクリックして消えるしかない。


 閑話休題。 ともかく……
 僕はその火照りが冷めると同時に、あるひとつの理解に辿り着いていた。
 

 「……そうか」
 と、僕は微笑んでいた。